事例・ケーススタディ

石英ガラスリフレクター

開発事例
プロジェクター用石英補助ミラー(cap)のフォーミング加工

プロジェクター光源は光源ランプの背部にあるほうけい酸硝子ミラーにて光を反射させ強力な指向性のある光を照射する仕組みとなっております。

当時、光源ランプ自体が照射の影となり、照射効率の低下の課題がありました。それを補うために考案された補助ミラーは光源の前に装着して背部のミラーに光を戻す役割を目的としていました。

本来、補助ミラーもほうけい酸硝子を用い、金型プレスや焼成でその形状を生み出す計画でしたが、光源に接近した補助ミラーは、高熱により硝子の変形が起こってしまうため、熱に強い石英ガラスを使う必要がありました。

しかし、当時は石英ガラスで簡単にミラー形状を作る方法はなかなか存在しませんでした。そこで、我々の提案は石英ガラスチューブで、蓄積していたフォーミング技術を用い、ミラーを作る方法を開発しました。

ミラーに必要な非球面精度はミラー面にあった最適なフォーミング条件を探すことにより高い面祖度と形状精度を評価頂きました。

当時は十分な測定機器も無く、球体部の肉厚を投影して、非球面形状の出来栄えを確認しながら何度も条件を変えて µm台の精度を実現。それに費やした莫大な時間、また、非常に根気のいる作業であったと記憶しております。
メーカー様と共同でこの補助ミラーの開発が成功することで、弊社及びプロジェクターメーカー様にもメリットが生まれ、満足した商品に作り上げることができました。
また、非常に根気のいる作業であったと記憶しております。メーカー様と共同でこの補助ミラーの開発が成功することで、弊社及びプロジェクターメーカー様にもメリットが生まれ、満足した商品に作り上げることができました。
現在の当社のもの作り技術ともの作りの発想の原点であったのではないかと確信しております。